依頼鉄道模型の修理実例


ご依頼いただいた鉄道模型の修理しました実例を紹介します。ちょっとした集電ブラシの接触不良による動作不良から、
駆動部の再生、また塗装の変更などを紹介します。ご依頼は「戻る」より修理工房のページよりお願いします。


       ◎修理例1 東京都SM氏からのご依頼で、12mmゲージ、1/120のドイツV200系です。駆動部が全部取り外されていましたのでギヤ部を
         中心に再生してみました。

ビフォア And アフター
@中央のギヤから両軸に動力
を伝えるウオームギヤが取り外さ
れていました。これを右のように
再生しました。車軸には赤色の平
ギヤが2か所しかないためこれを
使います。モータや集電ブラシは
それほど痛んでいません。完成後
の動作は、空回りがあったため、
ウエイトの追加、レールとの粘着性
がまだ不足気味ですがなんとか走
りだしました。
A車体中央に、モータ車軸から降
りてきているヘリカルギヤの歯が
こぼれており噛みあいません。そこ
で右写真の下のように11枚ギヤを
既存品を改造して作り替えました。
B中央のギヤの作り替え、右写真
のように台車押さえ部分にNゲージ
機関車用ギヤボックスを改造して
埋め込み、噛み合わせしてます。
そしてHO用ユニバーサルジョイント
の長さを切断、調節し、中央の駆動
軸とは取りあえずゴムジョイントで結
合しています(@)。


        ◎修理例2 同じく12mmゲージの0-10-0蒸気機関車ですが、運転席側動輪のプラスチック製スポークが溶けて、メインロッドが外れ、
          ロッドピンもなくなっていました。

ビフォア And アフター
左矢印;車輪カバーの一部が折れ
、前部車輪が揺らぎロッドが引っか
かります。
中央矢印;溶けたプラスチックがギヤ
の動きを悪くしています。
右矢印;最後部の左車輪のスポーク
が溶け、ロッドピンがなく、外れてしま
い、また偏芯してしまっています。そこ
で右写真のように、@真鍮で支持板
を作り補強、Aギヤ部を開口加工、B
1mmφピンで再生し、スポーク部をエ
ポキシ樹脂で埋め、再生したところ、
スムーズな動きがよみがえりました。


        ◎修理例3 東京のHMさんからのご依頼です。HOゲージ 天賞堂製キハ22です。友人から頂いたのだそうですが、700番台の北海道色
          から、朱色5号の首都圏色に塗り替えのご希望でした。
               

ビフォア And 実車と塗装後
@左は、まず分解して車体のみに取り
外します。もちろんジャyンパー栓など
のパーツも外しておきます。
A屋根のグレーは流用するため、まず
マスキングです。テールライト部などは
マスキングゾルを使って覆います。
塗装はジャボ付けで落とすのではなく
2本の帯部を中心に、ゆっくり綿棒など
で擦りながら凹凸をなくし、最後に
#1200の紙やすりで面出し、サーフェー
サーを吹きを行いました。
B右は朱色5号の首都圏色に塗り替え
たキハ22です。ほぼ思ったように仕上げ
ることが出来ました。が、どうでしょうか?

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